第22章 初恋の彼女*大輝*side
『おはよう!』
「元気あんね…朝から…」
何て言うけど正直ワクワクしてる。
スタジオなんて初めてで、
しかも“嵐”なんて…
でも、その前に俺の目は
目の前のポニーテールの女にいってた。
あの頃とは全く幼稚さがなくなってて
まさに…大人になった初恋の人
ガチャンっ
『あ、稲葉さん!
おはようございます!』
そう言ってが
挨拶してるのは髭をはやした
イケメンなお兄さんだった。
「お~…元気だな、お前は…
あれ、この子?大輝くんって…」
と言って俺の方を見るので
軽くお辞儀をしといた。
『はい!
あたしの可愛い弟みたいな子です!』
「弟じゃねーし…」
昔から変わらないポジション
“弟”
「ってさぁ…
男をヘコませる天才だわ…」
そう言うお兄さんは
たぶん俺の気持ちを察したらしい。
すげぇな…もう分かるんだ。
『じゃあ行こ?』