第7章 こくはく
拓斗さんが持ってきたのは妊娠検査器だった。
「ほら、まずやってこい」
「はい…」
トイレへ向かう。
「た、拓斗さん…」
「終わったかっ?!」
妊娠検査器を握りしめトイレを出ると
拓斗さんがうつむいて座っていた。
私は拓斗さんの質問に無言で頷いた。
「それで、反応はっ」
「うっうぅ……真っ白だった……うっうぅっ
う、うわぁ~んっうっううっひくっ」
安心して気が抜けて大声で泣いてしまった。
「よかった…」
拓斗さんも気が抜けたようだ。
確かに妊娠検査器は陰性を示している。
「よかったよぉ~っ」
「泣きすぎだ、ばか」
「拓斗さん、ごめんねっごめんねっ」
「謝ることはない。妊娠してなかったんだろ?」
「うん…」
「だったら良かったじゃないか」
「うん」
涙を拭っていると拓斗さんに不意にキスされた。
「え?///」
「ご褒美だ。頑張ったからな」
「///あ、ありがとぉ…」
「これもご褒美」
「ひゃっっ!」
胸を揉まれる。
あ…この感じ…そう…ダメ…感じる///
誰にも出来ない拓斗さんのテクニック。
久しぶりのSEX 。
お客さんとやるのとは全然違う。
拓斗さんの身体、体温、声。
もぉ、ダメ…