第7章 こくはく
「眠れないのか?」
ん………………?
「っ?!…………………」
「そんなに驚くな」
久々に見た、その顔。
「バケモノ見たような顔してんじゃねーよ」
「た、拓斗……さん……」
「なんだよ」
「………なんでもないです……」
「はっ?!」
「拓斗さん…久しぶり…」
「…俺は毎日お前のこと見てたから
全く久しぶりの感じねーけどな」
「え?」
「防犯カメラ。忘れたか?
この部屋についてんだろ」
「あっ…」
「でも、まじで見るのは久々だな。」
「///」
「テレてんじゃねーよ」
拓斗さんが果奈の頭を軽く叩いて
果奈の隣に座る。