第6章 不安

拓斗さんを初めて怒らせた。

あんなに怖い顔の拓斗さん
初めて見た。


すべて私のせいだよね。
わかってるんだよ。

勇気が出せない、
自分が嫌なの。




あれから何日顔を合わせてないんだろう。

オナニータイムのご褒美のキスも
もう、ない。

毎日、もしかしたら今日こそ
って思って頑張るけど
毎日、ダメ。

夜のSEX もない。
あるはずないよね。
拓斗さん怒らせちゃったんだから。

でも、動物園が動いてるってことは
ここにはいるんだろうな。




気が付けば
あの日から１ヶ月が経っていた。