第43章 勝てない

根武谷
「む！？おうおうどしたあ！？急にやる気出してきたじゃねぇか」


木吉
「別にここまで手を抜いてきたつもりはないぜ、ただそろそろ俺もいいとこ見せんとな…！勝負だ根武谷！！」


根武谷
「…いいねぇ。俺も筋肉あったまってきたとこだ。あん時のリベンジさせてもらうぜ！」


木吉
「…？（コイツ…なんて重さだ…ビクともしない…！）」



SG対決が終わったかと思いきや今度はC対決となり、やる気を出した木吉に根武谷は本気を出してきた
木吉の力でまるでビクともしない根武谷を見た降旗は「いったいどんな技を使っているんだ…！？」と驚いていた

木吉はボールを持ったままターンをしてシュートを決めようとすると、根武谷が彼の持っていたボールを弾き飛ばした



伊月
「なっ…」


火神
「なんて力だ…」


根武谷
「おうそうだ力だ！技なんて使った覚えはねぇよ！
それよか木吉ぃ…テメェさっきのリアクション…まさか昔俺と戦ったこと忘れたんじゃねぇだろうな！？」


木吉
「？いや…対戦したことは覚えてるよ」


根武谷
「問題はその後お前が言ったことだよ！ふざけやがって…覚えてねぇなら教えてやるよ…！」



彼が木吉に負けたのは中１の終わり、それまで負け知らずだった彼は木吉とやって始めて負けたらしい
当時彼はPFで木吉はCだったがその試合では実力・体力が近かったためか聖はPFとして試合に出た

それで負けた根武谷は「悔しかったぜ。なんせ本来のポジションじゃない奴に自分のポジションで完敗したんだからな」と言っていた

そして試合後に木吉は彼に「お前筋力はすごいけどバスケは力だけじゃだめだぜ、技を磨けばもっと強くなると思うよ」と言ったらしい

そこから根武谷は「だったらもっと筋肉つけてやる！」と思い、鍛え上げたらしい



「「（そっちに行くのか！！）」」


根武谷
「日本人の悪いクセだぜ、海外の選手に体格や力の差で負けたりするとすぐに速さだの正確さだのチームワークだの技に走りやがる

違ぇだろ…！力で負けたらもっと力つけんだよ！！鍛えた分だけ強くなる。筋肉はウソをつかねえ！！」