第35章 完全無欠の模倣
赤司
「…海常はギリギリだったようだな。もう少し遅ければ精神的に折れていたかもしれない。それだけでも黄瀬投入は正解だ」
紫原
「けどさー残り時間4分だけど完全無欠の模倣は使えて2分」
氷室
「ああ…仮に失敗なく使い切ったとしても」
降旗
「この点差だ…追いつけるもんか…!」
相田
「(今の状況…はっきり言って誠凛が海常、追い詰めてるのは間違いなのわ…けど、この胸騒ぎは何…!?)」
日向
「…」
火神
「よう…やっと出てきたな。待って…た…」
黄瀬は火神の事を鋭い目つきで睨んでおり、火神は驚いて目を見開いていた。そんな火神に黒子は彼のことを呼びながら話しかけた
すると彼は「どうやら、一瞬も気は抜けなさそーだ」と返し、黒子もそれに「…はい。僕もそう思いますと同意を示した
そしてリストバンドを付け直しながら「試合終了のブザーが鳴るまで、勝負は何が起こるかわかりません」と言った
日向
「最後まで気を抜くな!!ハンズアップ!!声出せ!!」
「おお!!」
誠凛の気迫はすごかったがやはり笠松はボールを黄瀬に回して、エース対決となった
黄瀬
「(そう…エースは俺だ…そして、チームを勝たせるのがエース。もう2度と負けたくない。負けさせたくない。俺が海常を勝たせる、誠凛に…)」
火神
「(まさか…)」
黄瀬
「勝つんだ!!」
そう思った黄瀬は赤司の天帝の眼で火神のバランスを崩し、青峰の超速ドライブで彼のことを一気に抜いた。黄瀬はそのままヘルプの木吉の上からダンクを決めた
誠凛の反撃の際には火神に向かって黒子が加速するパス廻を出しカウンターできたかと思ったが、黄瀬は青峰の模倣で一気に追いつき紫原のブロックを模倣し彼を止めた
海常を反撃の際に黄瀬は黒子の加速するパス廻を模倣して小堀にパスを出し、カウンターに成功しシュートを決めた
黄瀬
「勝つ…!!ここから残り俺の全てを懸けて…!!」
火神
「(土壇場の「キセキの世代」の追い込み、なんつー圧力だよ…!!)」