第33章 洛山VS秀徳
目を見開いてる仲間を目の前に赤司は「僕がいつ気を抜いていいと言った、試合はまだ終わっていない」と真剣な表情をしながら話を始めた
赤司
「一時大差をつけたことで緊張感がゆるんだが、たかが数ゴール連続決められた程度で浮き足だったのがいい証拠だ。もっと僅差であればこんなブザマな姿はさらすことはなかったはずだ
ならばいっそ差などなくしてしまった方がマシだ。少し頭を冷やせ」
話を聞く洛山の選手はやはり思う節があるようで少し俯いて聞いていた。そんな彼らに赤司は「…だが」とまた話を始めた
赤司
「もし負けたら好きなだけ僕を非難しろ、敗因は僕の今のゴールだ。全責任を負って速やかに退部する…そして罪を償う証として両の目をくり抜いて、お前達に差し出そう」
それを聞いた秀徳と誠凛の選手は目を見開き、洛山の選手は「何言ってんだよ赤司!そこまですることねえだろ!」と返したが「負ければの話だ。勝てば問題ない」と返した
赤司はさらに「心配などしていない、なぜなら僕は確信している。お前達がいて負けるはずがない」と目を細めて先ほどとは打って変わったように笑みを浮かべた
高尾
「(おいおい部活のスポーツだぜマジで眼なんかくり抜くわけねーだろ!!なのになんだよ今の他の奴らのリアクションは!)」
火神
「(信じらんねぇ。けど…赤司ならやりかねねぇ。そういう危うさが奴には確かにある)」
木吉
「どちらにしろ…鼓舞としての効果は絶大だったようだ。洛山の選手達の顔つきが変わった」
再開された試合で洛山の選手の動きはとても良くなり、点差は先ほどの11点差を守っていた
「だが秀徳にもチャンスはある…!いくら未来が視えても緑間のシュートは止められないはず…」と声があがったが、赤司はそれを否定するように「…いいや残念だが、この試合はもう終わりだ」と目の前に緑間がいるのに言った
赤司
「宣言しよう。お前はもうボールに触れることすらできない」
緑間
「なん…だと…!?」
伊月
「今…なんて…?もう2度と緑間にボールを触らせない…!?」
近くにいるが故に聞こえてた誠凛んも目を見開き、動揺を隠せずなぜか汗をかいていた
そのことは秀徳の選手も同じかそれ以上に驚いており、緑間は驚きながらも会話を進めた