第18章 お片付けといきますか!
小金井
「以上!っく~!全108巻!」
火神
「半端ねぇなあの人…半端なく残念だぜ」
その後、もちろん現在いる誠凛部員はロッカーにあったネタ帳を全部読んだ
予想以上に疲れたのか彼らは少々疲れた声を出していたが、やりきった声。といっても過言ではないと言えるだろう
小金井
「あれ?そう言えば日向と名字ちゃんのネタ無かったよね」
日向
「…え、」
土田
「確かにそうだな」
黒子
「実はさっき気づいたのですが、107巻だけ行方不明なんです」
小金井
「そこに日向と名字ちゃんのネタがあるかも!」
黒子
「多分、ですがないものは仕方ありません。諦めましょう」
彼が発した言葉通り仕方ない諦めようとした時にその行為を止める声が聞こえた。その声の持ち主は主将である日向だった
ちなみに名前が居ないことは気づいていないのか、それもあえて気付いてない振りをしているのかは現段階では分からない
日向
「待て」
黒子「はい?」
日向
「気になるじゃねーか!なんで俺だけねーんだよ!
探せぇ!総力を上げて探すんだぁ!」
火神
「どうでも良いんじゃなかったのかよ!あ、ですか!」
そういうことで全員総力で部室内を一生懸命探し始めた
綺麗にした場所を掘り返し、また綺麗にするという2度手間だがそれも仕方ないことなのだろう
だが、どれだけ探してもvol.107は見つからなかった
小金井
「日向ぁ~、こりゃ無理だわ~」
土田
「もうこれ以上探すところないぞ」
木吉
「いや…探していない場所がまだ1つある」
日向
「…!ど、どこだ木吉」
木吉
「腐海だ」
日向
「いやいやいやいやいや、さすがにそこは…なぁ、」
火
「…いや、なんか奥にすげぇそれらしい物が…」
黒子
「ありますね…」
腐海ロッカーの中の奥には本らしきものがあり、それにももちろんカビが生えていた
それを見た日向はさすがに諦めるかと思ったのだが、彼は変な汗をしながら声をあげようと息を吸った