第17章 それも運命

木村
「ドンマイ緑間！」


宮地
「つーかむしろナイスだぜ、いかなきゃ完全に決められてた」


緑間
「（くそっ…ノーファウルでブロックするつもりだったが…さすが鉄心と言うべきか）」


木村
「とりあえず首の皮１枚つながった…あとは祈るしかねーな…」


宮地
「バッカそーじゃねーだろ！」


高尾
「おしこまれたら文句なしに終わりっす。もし外れても絶対ウチが取らないと」


大坪
「いくら奴でもこの場面でプレッシャーを感じてないなどありえん。祈る前に全力で備えろ
リバウンド死守だ！！スクリーンアウト絶対に負けるな！！」



落ち込んでいる訳ではないが、ファウルを取ったことを悔やんでるのか鉄心である木吉を睨んでいる緑間を秀徳が励ましていた

大坪がリバウンド死守だ！！などと言っていたが、それは誠凛の主将である日向も同じことを言っていた


伊月
「とは言え備えだ。外せって言ってるわけじゃない。モチロン」


火神
「２本とも決めりゃそれが一番てっとり早いんで」


黒子
「楽しんでこーぜ、です」


木吉
「じゃあそうさせてもらうか！」



木吉にプレッシャーを感じさせまいとそれぞれ意見を言っていた
そのことに木吉は息をフゥッ…と吐いてからそう言った
なぜ２本とも決めりゃ。と火神が言ったのかは、フリースローだと得点は１回入ると１点に入ることになるのだ

秀徳は外れろぉ～！！と対に誠凛は入れぇー！！と念じている中、木吉は少し間を空けてから問題なくシュートを決めた

そのことに誠凛は心から喜んでおり、木吉はフゥ…とまた息を吐いた



黄瀬
「…さぁ、運命の１投ッスね」



ボールを審判からボールを受け取った木吉は少々顔を歪めた。その様子を見た日向は焦りながら見ていた
木吉はその原因であるものを紛らわすかのようにボールをシュルルル…と回した

そして彼はシュートの構えに入って、全員が静かに見守る中、ボールを投げた