第16章 決勝リーグ進出だよ
木吉
「(相当つかれてるな…ずっと緑間につきっきりだ。ムリもない…)」
伊月
「火神、大丈夫か?」
火神
「全然ヘーキっすよ。そもそも緑間より先に音をあげるなんて、できるもんかよ…!」
そう言った火神を誠凛は信じている。と訴えるような、優しい目をして見つめていた
その様子を見た日向は残りの10分攻めるぞ!と言ってから選手5人で再び渇を入れた
また秀徳もベンチから出てきており、彼らは黒子について話をしていた
木村
「何かあるとは思っていたが…まさか11番がドライブとはな…」
大坪
「信じられないが認めるしかない。現状最大の脅威だ」
宮地
「けど立場が逆転したわけじゃねー。10番はもう限界だ
緑間のシュート撃ち放題だぜ」
緑間
「いや…それはないのだよ。ヤツはそんなヤワではない」
彼が見た方向で火神は伸脚、屈伸をして最後に気合いを入れるためなのか、ウシッ!!と声を出してこめかみあたりの髪を後ろへとかきあげた
緑間は火神と目が合い、2人はしばしにらみあっていた
高尾
「おーいいねー、やっぱアツいぜ火神。こりゃこっちも負けてらんねーわ
(正直まだカラクリはわかんねえ…それでも)
しがみついてでも、止めてやる」
黒子
「そう簡単に破られては…困ります」
高尾も最初は軽い雰囲気で黒子に話し掛けていたが、やはりバスケのこととなると別なのだろう。真剣な眼差しをしていた
もちろん黒子も同じように真剣な眼をして高尾に言い返した。というところで第4Qが始まり、誠凛ボールからスタートした
名前
『(やっぱり結果は…原作通りなのかな)』
4人が真剣な表情をしているのと対になるように名前はものすごく笑顔とは違い、警戒心が緩んだような表情をしていた
前回のコトで自分が変えてしまったことを悔やんでいるのかそれとも…
その答えは残念だが名前は出さず、彼女は彼らと同じように気合いを入れ直した