第3章 #2 CALL & RESPONSE
「おまたせしましたー」
「あ、きたきた!もう大丈夫?」
「うん。ありがとう」
部屋に入ると、ナインが何かを準備して、ツエルブは何か紙のような物を持ってこっちに来た。
こわれた時計を机に置き、ツエルブから渡された紙を見た。
「お面?」
「そうそう」
そう言いながらツエルブは動画を再生した。
『ジャジャーン。
お願いしやっす。
え〜こんにちは。
スピンクス一号です。
カレー大好き二号でーす。
え〜突然ですがあしたの天気予報です。
東京は午後3時すぎから闇に包まれ…。
新宿方面では所によりでっかい火花が上がるでしょう。
お出掛けの際はくれぐれも命に気を付けて。
じゃあ皆さんすてきな一日を。』
「何?コレ」
2人と思われる動画。
私の手にある物と色違いのお面をつけている。
「協力、してほしいんだ」
「お前は仲間だから」
いつのまにか、ナインも準備を終えたようで、私の前に立っていた。
「…やれることは、なんでもやるよ」
「…ありがとう」
「よーし、じゃあ名前の紹介動画あげるからテキトーに決めポーズと話すこと考えて!」
「え?今から!?」
「当たり前だ。時間がない」
「は、はーい」
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