第12章 番外編・Luxurious tea party
ペーター
「それは、だって…。フフッ、ねぇ?」
エリオット
「ブラッドブラッドぉ!こいつら本当に酷いんだぜ!?ブラッド!!」
ブラッド
「……あぁ、全くだ…。本当に酷い…」
エリオット
「だよなぁ、やっぱり俺の理解者はブラッドだけだぜ!」
ブラッド
「全く、酷いことをする…。…エリオット…」
エリオット
「え゛。な、何ッ!?俺ッ!!?」
ブラッド
「紅茶がすっかり冷めてしまっている。紅茶を冷ますなんて、お茶会における冒涜行為。開催者である私に対する侮辱だ…」
エリオット
「え、あ…あぁ!ごめん、ブラッド!紅茶のことすっかり忘れてたぜ。…冷ましちまってごめんな!」
ブラッド
「紅茶の存在を忘れるとは…、信じがたい冒涜であり背信行為だ。見損なったぞ、エリオット…」
エリオット
「えぇぇええぇえぇぇッ!!?俺、ブラッドのこと裏切ったりなんか絶対にしないぜ!?死んでもしない!!!」
ブラッド
「今まさにしているだろう!紅茶を無視するなど、許されない裏切り行為だ」
エリオット
「…っ、そうだよな。ブラッド、紅茶が好きだもんな。自分の好物を俺に分けてくれたのに、俺って奴は…」
ブラッド
「あぁ、そうとも。お前の紅茶は私が茶葉から選び私が淹れたものだ。山ほどキャロットペーストを入れたり、キャロットフレーバーティーにされてはたまらんからな…。空気までオレンジ色になる…」
エリオット
「キャロットペースト!美味しいよなぁ…あれは美味い!俺、偶然にも持ってるんだ!これを入れれば冷めた紅茶もすっげぇ美味く…」