第3章 チェシャ猫・ボリス=エレイ
「本当にアンタって素直じゃないね。さっきみたいに素直でいればいいのに…。まぁ、そこも可愛くて好きだけど」
甘い空気が漂う
メルヘンな遊園地にいる、メルヘンな彼
「…ねぇ、今日は俺の部屋に来てよ。…もっとアンタにくっついていたい…」
恋愛なんてごめんだと思っていた私
ずっと元の世界へ帰りたかった私
でも…
「…わかったわ。私も…、ボリスと一緒にいたい…」
私も、この世界が…、ボリスが好きになってしまった
(姉さんは悲しむかしら…)
きっと素敵な相手と幸せに暮らすだろう
だから私も、
この不思議な世界でボリスと幸せに暮らしたい
「大好き、ボリス…」
「…おい、俺がいるってこと、忘れるなよ…」
Fin