第3章 浴衣姿◇仁王雅治◇
狭い路地裏みたいなとこじゃな、ここは。
引き寄せてジッと堪えとったら……追い掛けて来てた奴がそのまま真っ直ぐ走ってったから上手くまけたようじゃ。
「もう安心ぜよ」
「はぁ……はぁ……疲れたよぉ……」
「すまん、俺のペースで走ってた」
「もう……速いって……!」
まけたのは良かったんじゃがのう……。
こいつがハァハァ言うもんだからそれがなんか妙に色っぽく見えてな……
しんどいだろうけど口塞いでしまったぜよ。
勿論俺の口でじゃ。
「ンン……!ぷはッ……」
「、俺我慢出来ん」
「はぁ……はぁ……ダメ……外……」
「見えんじゃろ、ここなら……」
「ゃ……!ダメだって…!胸触るなッ……」
「そう言われても中に入っちまったぜよ」
「雅治っ……やぁ…ッ」
俺は何処でも構わんからな。
流石に堂々とは出来んが。
それにしても浴衣がちょっとずつ乱れて来たぜよ。
ヤバいのう……エロ過ぎじゃて……。