第1章
始まりは…。
『なら、そろそろ行きましょう…。後、少しでなっちゃうんで…。』
「おうっ」
何だ、、、この空気…。
気持ち悪い…。
めっちゃガン見されてる…。
『あの…。何か用ですか…。』
前を向きながら、言ったけど見られてる感がある…。
「いや…。名前教えてくんないんだなー…と思って…。」
…。
「前の学校でも、俺の周りに女子来たと思ったら名前とアドレスとか渡してく子がすごいいたんだよねー」
『…そうですか…。』
え…だから何…。
私はNGだ…。
「ね!教えてー♪」
『あの…、着きました。じゃあ、先生呼んでくるんで…。』
そう言って、教室の中に入るとちょうど予鈴がなった…。
『武田先生…。((睨』
「おー、タイミングぴったしだなwさすがだわww」
『煩いです。』
そして、私は自分の席にようやく座る。
「よっ!リオっ♪」
『うん…、おはよう…。』
私がいつもの調子でいられるのは、幼い頃からの付き合いのある右隣の男子だけだ…。
名前は松ヶ谷 悠。
「リオは相変わらずだなw」
『…悠はいつも明るいね…。』
「なんか、リオに言われると、すっげーテンション高い奴みたいだなww」
いや、高いから…。
なんて話してたら教室の扉が開いて、女子の歓声が上がった…。
『…煩い…。((ボソッ』
「ホントそれな!w」
『あの人の何がいいの…?武田も加えて…。』
「んー…。顔じゃない?」
『よく解らない…。』
「そっかっ♪w」
そうして女子の黄色い声援を受けながら朝が終わった…。
え…。
待って、、、。
何で私の空白だった左隣がこのチャラ男なの…?
「おー!隣よろしくね♪」
ウザいほどの爽やかスマイル…。
はぁ…。
これがこれからを悩ます事になるだなんて思ってもなかったんだ…。