第2章 ジル•クリストフ❤︎lesson1
「あ、ありがとうございます
ジルの好み…だったんですね…」
こんなに近くで褒められると
どこか居心地が悪い
(何か話さないと…)
「lessonについてユーリから聞きました
あの…ジルからは
何を教えていただけるのでしょうか?」
逸らしていた目をジルの方に
チラリと向けると
しっかりとリリアを見つめる
漆黒の瞳がそこにあった
(なんて整った顔を
しているんだろう…)
「クスッ…やはりユーリは
全てを話さなかったのですね…
私がプリンセスにお教えするのは
マナー全般…
そして今宵は、殿方とスムーズに
lessonに入っていただける
ようにお導きすることです」