第3章 白夜叉バレ~Happy End~
ゾワッ
土方達の周りを鋭い刃物のような殺気がまとわりついた。
「「「っ‼︎」」」
3人が驚くとともに苦しそうに表情を歪めた。
銀時はそんな3人を嘲笑い言った。
「こんな殺気でびびってる奴らが俺を捕まえるだと?あんまり調子こいてんじゃねーぞ?」
ガチャ
銀時はどこからか出した銃を土方に突きつけた。
「調子乗りすぎてると「銀時。」っ!小太郎、晋助……辰馬。どうしてここに?」
銀時の言葉を遮り晋助が落ち着かせるように優しい声で名前を呼んだ。
「それはリーダー達が俺たちを呼びに来てくれたんだ。」
神楽達が息を切らしながら万事屋に入って来た。
「はぁ、はぁ、っヅラ達は足が速いネ!追いつくのに大変アル‼︎」
「はぁはぁはぁ、そうですよ‼︎ほんと銀さんのこと大好きなんですから‼︎」
そんな会話をしている時、真選組の3人は大企業の社長と指名手配犯がいることに驚いていた。
土方はハッと我にかえり攘夷志士の2人をみて銀時に言った。
「万事屋!やっぱりてめぇ桂達と知り合いだったのか!」
「うるせぇな。だまらねぇと撃つぞ?」
そう言われ土方はすぐに黙った。
「あっはははは、金時はまっこと怖いぜよ‼︎」
空気を読まない、というか読めない辰馬が笑ながら言った。
それを皆は無視した。←かわいそうな辰馬by作者
「あれれ?泣いてもいい?」
「銀時、これからどうするんだぁ?」
高杉が問う。
「俺は萩に帰る。そしてそこで塾を開こうと思う。」
銀時が答えた。
「そうか。では俺たちも行くとしよう。」
「攘夷活動はいいの?」
「いいさ。銀時、また1から始めようではないか。」
晋助が先頭を行き、それに辰馬、桂銀時と続く。
「銀さん……」「銀ちゃん……」
新八と神楽が不安そうな顔をして銀時を呼んだ。
それに気づいた銀時が優しく言った。
「はやくこねぇと置いてくぞ。」
「っはい!」「うんっ!」
それに新八と神楽が元気良く応える。
「っ!まて万事屋!まだ話は!」
銀時が振り返り有無を言わせぬ顔をしたら土方は黙った。
そのまま銀時達は歌舞伎町から消えていった。