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淫らな短編集

第10章 〜勝手〜


私は恐る恐る手紙を開ける事にした…

〜里緒奈へ〜

なんか緊張すんなぁ…

…ってお前は緊張とかの問題じゃないよな…

まずは…今までごめんな?
いっぱい傷つけたな…

俺さお前と付き合えて幸せだった…お前の事ガチで大好きだった。

でも、俺さ病気なんだってさぁ…

結構、難しい病気で簡単には治せないだと…でも海外には成功した例が何個かあってよ…

俺さ海外に行く事にした。

本当は悩んだ、お前と離れたくねぇし他の男にとられんのもやだし…

でも、もし俺が帰って来れなかったら……

…なんで俺なんだよ…

会いたい、抱きしめたい、俺だけの事だけ見て欲しい

俺のそばにいてほしい。

そんな事ばっか考えてるとさ優しく抱けなくなってた…

わりぃ、もっとお前を優しく愛してやれば良かった

会いてぇよ…死にたくねぇ…

今更なのは分かってる…だから俺の事は忘れてくれ…

でも…叶うなら待ってて欲しい…

里緒奈…愛してる…

幸せになれよ…

私「うっふ…何で言ってくれなかったのよ…ばかぁ」

それからの私は京平に手紙を送り続けた…

何通も何通も…

でも、返事は一通も返ってこなかった…

〜おしまい〜


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