第3章 再会の御話
「あの……俺はあなたたちに会った記憶…は…」
ん?待てよ…
この二人は…もしかして……
昔の記憶を脳の中にあるたくさんの引き出しから引っ張り出す。
「………セ…ト?……カノ…?」
「思い出したっすか!?」
「そーだよ。僕たちだよ。」
ぱぁぁっとセトの顔が明るくなり、カノは何時ものようにニコニコと笑顔を向けている。
「じゃ、じゃあ…キドは!?」
「ここだ。」
突如、現れるキド。
俺はあまり驚きはしなかった。別に突然現れてもキドに対してはすでになれている。
「うわぁーうわぁー、久しぶりだな!!
3人とも!!」
俺は嬉しさのあまりぎゅうっと3人に抱きつく。
「ちょ…!?」
「俺、寂しかったっすよー!!」
「ぷっ…」
俺は抱きついてるからいまいちわからないが、キドは顔が真っ赤なのだろう。
カノの笑い声が聞こえる。