第1章 誘拐・拉致
どれほどそうしていただろうか。
動き疲れたのか、優香はいつの間にか眠ってしまっていた。目覚めると枕元の机には、実に美味しそうなカレーが置いてあった。
それを見た瞬間、ぐるる、とお腹が鳴る。
「何にも食べてないから当たり前か・・・。
それにしても、食べても大丈夫なのかな、これ」
優香は暫しカレーを見つめ、スンと匂いを嗅ぐとカレーを口に運んだ。
「ん、普通においしい。大丈夫・・・だよね?」
そう呟くと、優香はペロリと平らげた。
と、器の下に紙があることに気がつく。
広げてみるとそれはこのカレーを作った人物からのメッセージのようで、
[解放されたければ100人の男とHしろ]
そんなことが書かれてあった。