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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】

第79章 女の戦い











翌日の昼間の会議は平行線を辿り、あっという間に夜になった。


タキシードを着たエルヴィンに伴われ、
ドレスアップしたナナシも重い足取りで馬車に乗る。

馬車の中で会話らしい会話は無く、重苦しいだけだった。

時折、エルヴィンが何か言おうと口を開きかけたが、
結局何も言わず口を閉じるという動作を繰り返している。


馬車が夜会会場である貴族の屋敷に着いた時、
漸くエルヴィンから今日の趣旨を聞かされた。

曰く、調査兵団存続に協力してくれる貴族と、
出資してくれる貴族がエルヴィンの婚約者(ナナシ)を
見てみたいというので、愛想良くしていて欲しいと・・・。


「くれぐれも問題を起こさないように・・・」

「・・・・・・・・・」


無言で頷いたナナシに、彼は何か言いたそうにしていたが、
時間が迫っていたので会場に入る。





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