• テキストサイズ

過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】

第76章 お主の事が大嫌い











「・・・・エルヴィン・・・」


エルヴィンが買ってくれた犬のぬいぐるみを抱き寄せて、
彼の名前を何度も紡ぐ。

ずぶ濡れで帰った自分に「おかえり」と笑顔で言ってくれた時、
泣きたくなるほど嬉しかった。

色々気を遣ってくれる彼にあのまま甘えてしまいたかった。

お風呂に入っている間も、
これからエルヴィンにしなければならない仕打ちを思うと、
胸が張り裂けてしまいそうなくらい辛かった。


いつの間にか、エルヴィンに心を許しすぎていた自分に気づいて、
酷く後悔した。


ソロモンの孫だと知らなくても、自分はエルヴィンが・・・・・・。


「・・・・・・・・・・・・・・」


もう甘えたりしない。
もう不用意に近づいたりしない。
もうあの温かい手に触れたりしないから、
どうかエルヴィンが幸せになりますように。


自分にはもう彼と共にいる資格は無いのだから・・・・。






/ 1001ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp