過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】
第75章 残酷な真実
「ひと目だけでも見ておきたい・・・。
接触したり深く関わるような事はせぬ・・・・」
「・・・・・・・副長、もう遅いのです」
「・・・・え・・・・?」
「貴女はとっくにその方と出会い、深く関わってしまっているのです」
「な・・・何を・・・?」
コンラッドが何を言っているのか理解出来ず、
ナナシは顔を歪ませる。
―――自分がもうソロモンの孫と出会っている?
しかも、深く関わっているだと・・・・?
「・・・・団長の息子さんの養子先の姓は―――――――」
コンラッドが紡いだ名前に、ナナシは声にならない悲鳴を上げた。