過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】
第68章 役に立つには・・・
壁外調査が半月後にあるという事で、
急遽幹部会議が行われた。
陣形や班の配置、今回の壁外調査の達成目標などが話し合われる中、
何故自分もここに同席しているのだろうか?という疑問を
抱くナナシも真面目にその話に耳を傾ける。
恐らくここにいる班長達も何故臨時で雇われている教官のナナシが
同席しているのか疑問に思っているだろう。
時折複数の班長から怪訝な眼を向けられているので、
特別待遇を受け過ぎているナナシを快く思っていない輩もいるはずだ。
ナナシの予想では調査兵団の約七割がナナシに好意的ではあるが、
残り三割はよく思われていない又はどう接すべきか
考えあぐねているという感じだった。