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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】

第64章 劇物








呼び出したハンジとナナバに事情を説明すると、
二つ返事で了承してくれた。

昨日の件を知っているので、少しでもナナシが元気になるなら
お安いご用だと言ってくれた二人にナナシは感謝する。

リヴァイは自分の血をナナシに与えようとしていたらしく、
不満そうな表情でエルヴィンを睨みつけていたが、
エルヴィンはそれを軽く流した。

最近不穏な動きをしてナナシの身体を狙っているリヴァイに、
吸血時のナナシの顔を見せてなるものかとエルヴィンは思う。


ナナシが二人から血を摂取する場面をリヴァイに見させないように、
エルヴィンはリヴァイの首根っこを捕まえて部屋の外へ出た。


「おい、別に見てるだけなら問題ねぇだろ?」

「いや、大いに問題がある。絶対見るな」


不満を漏らすリヴァイをあしらいながら、
今後ナナシの血液摂取をどうするかエルヴィンは悩んだ。

リヴァイと同じくミケにもあの顔を晒したら大変な事になるだろう。

ならば、エルヴィンか女性二人の血を交互に摂取させるのが
一番かもしれないと算段する。




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