過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】
第62章 不運な男1
―――神様、答えてくれ。
俺は何か悪い事をしたのだろうか?
そりゃあ、ちょっと今日は久々の懇親会で羽目をはずして
酒を飲んだが・・・・
だからって、この仕打ちは無いと思う。
いつの間にか酔い潰れていたらしい俺が目を覚ますと、
そこは物々しい空気に包まれていて首を傾げた。
一体何が起こったのだろうかと起き上がった俺に、
周囲にいた人間達が蔑むような目を向けてきたので、
「もしかして俺何かやっちまったのか?」って冷や汗が流れた。
そこら辺にいた部下を捕まえて問い質した所で、
俺は冷や汗どころか毛髪の大半が流れ落ちたような心地にさせられた。
はっきり言や、この世の絶望を垣間見たんだ。