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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】

第61章 あの人は太陽、あなたはまるで月のよう








結局ナナシはエルヴィンにお姫様抱っこされながら、
懇親会の会場まで連れて行かれることになった。

移動中、エルヴィンに何かされやしないかと警戒していたが・・・
逆に変な所に警戒していたせいで、
エルヴィンがナナシの左足に触れながら感覚があるのかどうかを
密かに試していたことに気づけずにいたのだ。


先程からエルヴィンは通常なら痛いと感じる強さで
ナナシの左足を握っていたのだが・・・彼はそれに気づく素振りが無い。


万が一の時の覚悟と絶望感を抱きながら、
エルヴィンはチラチラと顔色を窺うように見てくるナナシに
動揺を悟られないように、調査兵団団長としての顔を作り
医療班を待機させてある会場へと急いだ。




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