• テキストサイズ

過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】

第57章 修羅場








エルヴィンを床に沈めた直後、扉が乱暴に開け放たれ
「無事かっ!?」とリヴァイ、ミケ、ナナバ、ハンジ、モブリットが
雪崩れ込んできたが、床に転がっているエルヴィンを見ると
「色々と遅かったか・・・」と心底呆れたようだった。

普段の奇行を知らないモブリットだけは
「団長!大丈夫ですか!?」と駆け寄り、怪我の具合を見ている。



・・・モブリット、お主は本当に良い奴だな。



「お酒ぶっ掛けられて、連れて行かれそうになったんだって?
モテモテじゃん!」


ゲラゲラ笑うハンジを睨んでいると、
ナナバが紙袋をナナシに差し出した。


「これ、替えのストッキングが入ってるから着替えなよ。
・・・一応・・・・下着も・・・・中に入ってるんだけど・・・・・」


後半になるにつれ歯切れが悪くなっていくナナバに首を傾げていると、
ハンジが爆笑しながら暴露する。


「その中に入ってる下着ってエルヴィンが
ナナシ用に買ってきたんだって、性懲りも無く!
いつか穿いて貰おうと思ってたみたいなんだけど、
今日こそチャンスかもって持って来てたらしいんだ。
ここまで来ると本当に面白いよ、エルヴィンって」


その言葉にピシッと固まったナナシはストッキングだけ取り出すと、
中身も確認せず紙袋を返却した。





/ 1001ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp