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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】

第54章 ナナリー









容赦無い脅しにナイルはブルブルと身震いする。


あのピクシス司令に喧嘩を売った挙句、
駐屯兵団にも圧力をかけやがったーっ!!!

そこまでナナリーに惚れてるって事かっ!?
つーか、ピクシス司令まで狙ってたナナリーって一体何者なんだっ!?


・・・と、ナイルがナナリーへ視線を向けようとしたが
彼女は忽然と消えていた。

エルヴィンもその事に気づいたらしく、
「ナナリー!?」と言って周囲を見渡す。


「ナイル!私のナナリーが消えてしまった。
まさか他の男に拉致されてしまったのだろうか!?」

「え、いや・・・流石にそれはねぇだろ?
一応ここ身元がキッチリしてる奴しか入れないんだからよ」

「彼女の色気に当てられた野獣が襲い掛かるに決まっている。
一緒に探してくれ!」


ぶっ飛んでいる思考をしているエルヴィンにナイルが


「良い大人なんだから、そんなに心配しなくても大丈夫だろ?
俺はこれから挨拶回りしなきゃならねぇんだ。
もう行くから・・・」


と踵を返そうとした瞬間、エルヴィンに肩を強い力で掴まれ
ギョッとする。


「ナイル、良いから探せ。ナナリーに酷い誤解を
与えるような発言をしたおまえに拒否権は無い。
きっとおまえの話を聞いて悲しくなってどこかへ行ってしまったんだ」


責任を取れ!と瞳孔の開いた目で威圧され、
ナイルは震えながらナナリーの捜索をする羽目になった。









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