過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】
第7章 四人で・・・
探し物を始めてから「また会おう」などという確約が出来ない日々だったので
自分から言った事がなかった。
そして言われることも少ない。
存外、言われると嬉しい言葉なのだと久々に思い出した。
「・・・・・また、会おうな」
「おう!その頃には俺達はのし上がってるはずだから、
美味しい物奢ってやるよ!」
「それは楽しみだ。期待しないで待っておるぞ」
「お世辞でも良いから『期待してる』って言え!馬鹿!」
爆笑するファーランに、
静かに笑うリヴァイ、
ムキになるイザベルの姿をナナシは目に焼き付けた。