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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】

第52章 壁ドン!










「私達が聞きたいのは、ナナシの女装の完成度だ。
正直に君の意見を言い給え」



拒否権が全く無さそうな物言いに恐怖に震えながら
モブリットは彼らの要求を飲むしかなく、
女装の感想を聞いた三人は労いの言葉を掛けた後
去って行った。




一人残されたモブリットはその場に膝をつき、
ある事に気づいてしまった事に頭を抱える。



自分の知る限り『そういう目』でナナシを見ているのは
団長だけのはずだったが、感想を語っている時
そろりと目を動かしてリヴァイとミケの顔を盗み見たモブリットは、
以前とは違う目の色に息を呑んだ。




彼らの眼に浮かんでいるのは明らかに『そういう感情』で、
見なければ良かったとさえ思ってしまった。



兵士長と分隊長の心の変化に気づいてしまったモブリットは、
彼らの心を覗いてしまったようで後ろ暗い気持ちになる。



今後何事も無ければ良いな、とモブリットは思った。





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