過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】
第50章 日常的ストーカー
抽出したばかりの液体を体験したい人間は前に来いと言ったら、
女性ではなくエルヴィンが真っ先に来たので
思わず怪訝な顔をしてしまった。
興味無さそうなのに何故一番に来たんだ?と思いながら
その顔を見上げると、意外に真剣な表情をしていたので
掌に一滴垂らす。
一滴貰ったエルヴィンは満足そうに微笑みながら、
液体を掌に延ばしていった。
並んだ兵士達全員に液体を垂らし終えてから
エルヴィンが何をしているか様子を伺うと、
リヴァイ班やモブリットと何かを話しているようだったので
妙なことをしてないなら良いかと放っておく事にした。