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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】

第49章 男たちの戦い










「つまり、ミケから『その約束は無かった事にしてくれ』と
言わせれば良いんだね?」



・・・そう・・・なるのか?
というか、「言わせる」ってとても不穏に聞こえるのは
気のせいだろうか?

グルグル考えていると、リヴァイが準備運動を始めエルヴィンに問う。


「ミケは今どこにいる?」

「予定では第一訓練場で対人格闘の訓練中だ」

「ヤツの顔面を泥水に叩きつけても、言わせてやるぜ」

「健闘を祈るよ、リヴァイ」


笑顔で賛同するエルヴィンを横目にナナシは心中でツッコんだ。

泥水につけるって何故!?


「・・・・ここ数日雨が降ってないから、
水溜りは存在しないと思うのだが・・・」

「そんなもん、水ぶち撒けて作りゃいいだろうが」


ズレたツッコミを入れたナナシに対し、
リヴァイが凶悪な表情で返すと彼は執務室を飛び出して
行ってしまった。

その後姿を見ながら「今のは冗談だよな?」と、嫌な汗が流れる。




リヴァイがいなくなった執務室では、
エルヴィンが執務机で何かの書類を書き始めたので
「仕事の邪魔をしては悪いな」と思い、出て行こうとしたが
すぐに呼び止められた。

用件は済んだはずなのに・・・と思いながら振り返ると、
エルヴィンが良い笑顔で「夕食の時また話そう」と言ってきたので
頭を抱えるしか無い。

今日のエルヴィン達はいつもよりおかしい気がするのは
気のせいだろうか?





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