過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】
第49章 男たちの戦い
「やぁ、呼び出してすまないね。至急君に頼みたいことがあったんだ」
「うん?何だ?何か訓練メニューの変更でもあったか?」
仕事に真面目なナナシは、エルヴィンの頼み事が何かわからず
少し首を傾げながら、執務机に歩み寄った。
無防備なその姿を今すぐ抱きしめてしまいたい!と思ったが、
リヴァイが凄い顔でエルヴィンを睨んでいるので、
一応我慢する。
というか、気を利かせて部屋を出て行ってくれ、リヴァイ!
「実は一週間後に三兵団を交えた懇親会のようなものがあるのだが、
君にもそこに参加して欲しい」
「そういうものがあるとは聞いたが・・・私は兵士では無いし、
行く必要性も感じないのだが・・・・」
「その必要性は私が決める。これは命令だ。参加しなさい」
ナナシはとても微妙な顔をしたが渋々といった感じで、
頷いた。
取り敢えず第一段階をクリアした事に安堵しつつ、
エルヴィンは第二段階の話を進める。