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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】

第43章 ナナシの眷属







勤務中だから、と用件が済んで直帰するリヴァイに
買った荷物の一部を(無理矢理)持ち帰って貰い、
街をぶらぶら歩きながら兵団へ向かっていると、
声を上げる間もなくいきなり口を塞がれナナシは
裏路地へ引き摺り込まれた。



ハンジとナナバにも気付かれず拉致るとは、
一瞬「誰だ!?」と思ったが
ナナシに気配を感知されず拉致する事が出来る相手は
数が知れているので、抵抗はしなかった。


突然自分が消えたことでハンジやナナバに迷惑が掛かるかもしれないが、
これも自分が蒔いた種なので仕方ないと諦める。


自分を拉致った相手の動きが止まり拘束が解かれると、
ナナシは溜息を吐きながら相手を見上げた。


「どういうつもりだ?ツクモ」


目の前には長身の男が佇んでいて、「怒らんといてぇな」と
独特な喋り方でナナシに笑い掛けてきた。

その男はナナシの眷属・・・部下のような家族のような存在の男だ。


金色に近い茶髪に整った容姿を持つ男は、
一見ひょろっとした長身と柔らかい物腰から
優男に見られがちだが、五人いるナナシの眷属の中でも
武闘派で他の眷属を束ねるような役回りをしている。



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