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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】

第34章 報告したが故に・・・











では、エルヴィンが『迅鬼狼』の誰かの子孫だったとして
その影響は出るものなのか?



前例も無いし、当時そんな事考えもしなかったのでわからない。


己の犯した過ちの大きさを再認識する。
自分に執着してしまう発作を抑える方法がある事が
救いかもしれないが、それが本当に有効であった場合
エルヴィンは確実に『迅鬼狼』の血を引く者になってしまう。


そうなったら自分はどうすれば良い?


エルヴィンの望み通り、
彼か自分が死ぬまでずっと寄り添って生きていくのか?


否。


それは不可能だ。


自分にはソロモンの心臓を取り戻す使命がある。
それが最優先事項なのだから、寄り添える訳がない。


それに仮に寄り添ったとして、
エルヴィンにちゃんと説明が出来るのか?



恐くて出来るはずがない。



自分のしてきた非人道的行為を、
人類の為だと宣って正当化出来るほどナナシの心は強くない。


皆で冷めてしまった夕食を取りながら、
ナナシはどう行動するのが一番か必死に考えた。










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