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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】

第5章 地下街のゴロツキ




「…あべしっ!!!」


無様な叫びと共にナナシは真っ暗な空間へ放り出され、
強かに身体を打ち付けた。

金狼の死後、ナナシは定期的に異世に帰らねばならず、
異世と此方の世界を行ったり来たりしていた。

異世からこの世界に来る時の問題点は、
出てくる場所を選べない事だ。
大凡の場所は選べるが、そこが空中だったり水の中だったりと散々な場合が多く、
今のように地面に身体を打ってしまう。


「いてて……」


自分の位置を把握するため周囲を見渡し、
目的の場所に移動できたことに安堵する。

どうやら無事地下街に来れたようだ……。

ここでは一体何年過ぎたのかわからないが、
地下街は昔とあまり変わらない。


体を起こすと、ナナシは目的地に歩き出した。



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