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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】

第27章 真の変態は誰だ?






――その頃、
団長室のドアを乱暴に開け放ったリヴァイは
執務椅子に座るエルヴィンを睨みつけた。


団長室にはハンジもいて、リヴァイの様子に首を傾げ
「どうしたの~?」と呑気に声を掛けてきたが、
それを無視してエルヴィンの傍まで近寄り、
その顔面に紐パンを叩きつけてやった。


「どういう了見だ?
ボコられて変な条件まで受け入れたっていうのに
初日から契約破綻させる気か?
こんなもん贈りつけやがって、どんだけ変態なんだ、
てめぇは!」


一気に捲し立てたがエルヴィンからの回答は無く、
顔面に紐パンを被りながら何事か考えているようだった。


そんな姿に大笑いしたのはハンジで
「え?何、そのエロティックな下着!
まさか、ナナシにプレゼントしたんじゃないでしょうね!?」と
ゲラゲラ腹を抱えている。


「・・・そんなに気に入らなかったのか。
彼がここに来た時、何も言わなかったから気に入ってもらえたのかと・・・」

「そういう問題じゃねぇんだよ!
つーか、贈ったのは認めるんだな?
あいつがてめぇに何も言わなかったのは、
てめぇの行動が理解出来なかったからだろ。
条件出したのに初日からセクハラされるとは、
あいつだって思わなかっただろうからな。
お陰で話を聞いちまった俺の部下はドン引きだ、
このストーカー変態野郎!」

「そうか・・・気に入ってもらえなかったか」

「気にするのはそこじゃねぇと何度言ったらわかるんだ!」


バンッ!と机を叩き抗議するリヴァイに、
エルヴィンは一瞥すると顔に掛かっていた下着を摘み
溜息を零した。

そんな態度に青筋を立てたリヴァイだったが、
凄みを増したエルヴィンから
「それで、どんな話をしていたんだ?」と聞かれ、
事の次第を説明する羽目になった。






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