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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】

第23章 真意はどこに?





「見張りしてて見つかったら、
私達もエルヴィンみたいにボコられるのかな?
それは嫌だな~。こうなったら、調査兵団の総力を上げて
長期間掛けて捕獲した方が良いんじゃないの?
人海戦術ってやつ?いくら強くても体力が保たないでしょ」

「私もそれは考えたよ・・・
しかし、万が一調査兵団が皆殺しにあってしまったらと考えると
難しい決断だ」

「・・・マジ?もうそれって人間じゃないよね?
うちには精鋭のリヴァイとミケがいるじゃん。
タッグ組ませて襲わせてみたら?」

「待て、クソメガネ。おまえはあいつの強さを知らないから
軽く言えるんだ。もっと良い案を出せ」


三人の会話でエルヴィンとリヴァイが、
やたらとナナシを恐れているように見えたミケは疑問をぶつける。


「・・・エルヴィンとリヴァイは、何故そこまであいつを恐れているんだ?
確かにあいつは強いかもしれないが、おまえ達の態度はまるで
巨人を相手にしているようだぞ」


ミケの言葉にエルヴィンとリヴァイは暗い影を落としながら答えた。


「バカ言え・・・あいつは巨人よりも質が悪ぃ・・・。
巨人を相手にした方がマシかもな」

「ミケ・・・君はナナシの力を見縊っているよ。
私達の言葉が信じられないなら、彼に喧嘩を売ってみると良い。
私のようになって帰ってくるか・・・
最悪、二度と目覚めないだろう」

「・・・・・・すまなかった。おまえらの言葉よりも表情で理解した。
それだけの価値があるって事だな?」


悲愴な面持ちで告げられ、ミケはそこまでなのか・・・と思った。

ミケは実際ナナシの戦闘を見たことがない。
体格は華奢のくせに、エルヴィンをぶっ飛ばせる力量を
持っているとは知っているが、それ以上はよく知らない。

単独で壁外を走ってきた事実から豪胆な人間だとは思っているが・・・。


色々話している内にエルヴィンがまた眠ってしまったので、
彼が起きてから考えようという話で落ち着き
その場は解散する事になった。





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