過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】
第17章 物資と信用
信用が無いからこそ、
こうして共にいるのだと言われているようなものだ。
当然といえば当然の行動に文句も出ない。
4対1で、ここは壁外。
諍いを起こすだけ無駄死するだけである。
「・・・・わかった。着いて来ても構わんが、
何もなくても文句を言うな」
「元より期待はしていないよ」
口元に笑みを作ったエルヴィンの目は笑っていない。
先程、巨人が狂った件について何も教えなかったから余計に
不信感を煽ったのだろう。
仕方なくエルヴィン、リヴァイ、ミケ、ナナバを連れて街へと歩き出した。
途中、銃の秘密を解明できず落胆しているハンジも拾って
廃墟の中を進んだ。
マリアが陥落してからそれなりに経っているので
荒廃具合も相当だなと傾いた家々を見て思う。