第6章 麻兎
驚きに丸くなる麻兎の2つの瞳。
その瞳は麻兎の出自を現すかのように
左右で色が違っていた。
普段は見えない左側の瞳は月明かりで
青く光り、瑠璃は今の状況も忘れ
思わず見とれてしまう。
「やっぱり綺麗だね…」
「そういえば前からアンタだけだな。
そんなことを言うのは…」
「ずっと見ていたいな…」
瑠璃の言葉の真意は解らなかったが
その言葉に、麻兎は全身が
熱くなるのを感じた。
あの時言われた言葉を、初めての喜びを
忘れたことは無かった。
見ててくれ…瑠璃…俺を…
瞳を絡ませたままの麻兎の右手は
瑠璃の白い太ももを割り、
その間にある熱い中心に触れる。
瑠璃のそこは、男たちに弄ばれていた
時よりも更に濡れそぼり、
充血したそこは熱く膨れ上がっていた。
「あぁんっ…!あぁ…麻兎…んっ…」