第5章 永光〜お万の君〜
「お忘れではないでしょう?
私がまだ朝廷との繋がりがあった頃
瑠璃を自分のものにしてみたいと
言ったはずです。」
「それは…///」
「その様に頬を染めて…
貴女は全く男を煽るのがお上手だ。
私は…独占欲が強いのです。
他の殿方に触られたままでは
やはりおもしろくありません…」
そう言うと突然手を引かれ、
近くの空き部屋へ連れ込まれた。
「永光さん、どうし…んっ…」
永光さんは私の腰を引き寄せると
口づけを落としてきた。
「んっ…んっ…」
離れようと身をよじるけれど
頭の後ろにも手を回され
更に口づけは深くなった。
空気を求めて開いた唇はすぐに割られ
舌がぬるりと入ってくる。
ど、どうしよう…
朝から…こんな所で…永光さんと…
激しく舌を絡めとられ、腰の辺りが
痺れてもう立っていられない…
その時何かが口の中に入ってきて
思わず飲み込んでしまった。
え…?