第17章 最終章〜bitter&sweet1〜
春日局の口からこぼれ出た本音に
彼を意識し始めた瑠璃は
真っ赤になってしまった。
しかしそんな仕草も、何もかも…
春日局を煽る材料にしかならない。
生まれて初めて情欲に支配されそうな
己に、彼は苛立った。
「瑠璃…今宵はもう良い。
帰ってくれ…」
「え…?なぜですか?
久しぶりにお会いして…お話を…」
瑠璃が無防備に近付いて来る…
春日局はその手を取り
乱暴に腰を抱いた。
「私は帰れと言っている…
こんな夜更けに男にみだりに近付くと
何が起きても文句は言えんぞ。」