第15章 最終章〜sweet&sweet1〜
「だめ!そんなの…私は火影が
いなかったら生きていけないよ!
火影が好きなの!
私だって火影を助けたいし
護りたいんだよ!」
「……俺もう……幻覚見てるの…?」
「しっかりして!火影!
幻覚なんかじゃないっ…
一緒に…一緒に城を出よう!
お願い…私と一緒に生きて…
だから諦めないで…っ…っく…」
「瑠璃様…?夢みたいだ…
こんな所で死ねない…ね…」
火影は青白い顔で微笑むと
ガクガクと震える指で輪を作り
ピーっと指笛を吹いた。
一度では音が鳴らず、何度も何度も…
そして程なくして
麻兎や他の護衛達が駆けつけてきた
時には、火影は意識を失って
しまっていたのだった。