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新章イケメン大奥✳︎逆ハーレムの世界✳︎〔裏〕

第10章 夏津


江戸に戻ると
春日局の部屋には瑠璃と火影
そして麻兎が呼ばれ
重苦しい空気が流れていた。


「麻兎…ごめんなさい…」


怒りのためかどす黒い表情を浮かべた
麻兎に、瑠璃は思わず声を掛けるが
返事は無かった。いや、出来なかった。


瑠璃の為にと、一晩中朝廷の秘密を
求めて駆けずり回っている間に
瑠璃は馬鹿げた陰謀に巻き込まれ…
水尾さんと御門にその柔肌を蹂躙され
ているところを火影に助けられた。

俺はまるで道化だな…

そして火影はここ江戸城に戻ってきた。
瑠璃、アンタは今何を考えてる?
火影のことを待っていたのか…?


「そもそも瑠璃…なぜ陰陽師などの
訪問を気安く許したのだ…!」


一方で、いつになく怒りを露わにした
春日局に瑠璃は縮み上がっていた。


瑠璃があの二人に同時に抱かれ…
しかも不埒な暗示にかかり一体
どのような姿を晒したのか…
考えたくも無い!

さらに好敵手である水尾との駆け引きを
いつも心のどこかで愉しみにしている
春日局だったから…
訳のわからない輩にこの様なかたちで
水を差されたことが腹立たしくて
仕方がなかったのだ。
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