第5章 夜空と花火大会
「うおっ!?……なんだ、エネか……影薄すぎてわからんかったわ…」
何気無く、失礼な一言を言う。
「ご主人みたいな言い方するのやめてくださいよぅ…」
あれ?怒ると思ったんだけど…。…ちょっと!!泣きそうな顔しないでください!私が悪かったですぅ…。
「た、ただいま…」
「えぇぇえぇっ!?」
ど、どうやったらそんな痩せこけることができる?
「キド!!…2人が死んじゃうっ」
絶対ヤバイって、コレ。
死にかけてるよ?生死さ迷ってるよ!?
「ご主人!!今まで私をおいて、どこほっつき歩いてたんですか!?…しかも、カノさんまで…」
エネ…。2人は今、生死をさ迷ってるからやめてあげて!?
「んで?何を買ってきたんだ…?」
そういって、キドは袋の中身をあさる。
「お前らの頭には、かき氷しかないのか……?」
待って。キドが超キレてるよ!ぶちギレてるって…!!
「キド…ほかのも入ってる…」
そういって、マリーちゃんが取り出したのは、花火の形をした、菓子パンが入っていた。
夏限定か……。
て、2人ともっ!!
目を覚ませぇっ…!!