第5章 夜空と花火大会
「いやぁ…やっぱりこういう日の夜は、花火だよねぇ…」
なんてカノは、呑気に言ってるけど…。
あんたは、暑さを感じないのかっ!
いや、感じてる暇がないんだ。
…………暑くて。
「シンタロー君のオエゲロかき氷…うまかったぁ…」
「キド…カノがおかしくなっちゃった…」
「まぁ、いつものことだ」
「花火セット持ってきたッスよ♪」
そういって、セトは花火セットを持ってきた。
……いつも、荷物持ち係でごめんね
「謝ることないっスよ!!こんなの、夜飯前ですから」
いや、セト…。それを言うなら、朝飯前だよ…。
「早く、花火やりましょう!!」
パチパチ…………。
みんな、それぞれの花火に火をつける。
「うわぁ……」
凄く、綺麗……。
色鮮やかな花火が、色褪せることなく、輝いてる。