第5章 ~8月~
「ごめんなさい、私……………!」
私は夢中で走り出した。
自分の部屋に向かって。
翔「#NAME1#ちゃん!?」
佐姫「#NAME1#!どうしたの?」
「ごめん。」
私は佐姫を退いて部屋に入った。
鍵を閉めて。
『櫻井翔』聞いた時から、不安はあったけれど同姓同名だと思ってた。
けど、違ったんだ。
櫻井先輩のことだったなんて。
本当のことを言うべきなのか。
私は、答えを出せなかった。
翔「あ、佐姫ちゃん!」
佐姫「翔先輩。#NAME1#と何かあったんですか?」
翔「うーん、俺にもよくわかんないんだよね。まあ、今日はそっとしておいてあげよう。」