第10章 ~1月~
「二宮先輩…………。」
和也「やだ、和也って呼んで。
呼ぶまではなさないから。」
そう言うと、二宮先輩は私に抱きついてきた。
男の子の部屋で何をやってるんだ私。
まあ、倒れた私が悪いんだけど。
「先輩、離してください。」
和也「やだ。」
「……………………ニノ先輩。」
和也「やだ。」
「………かず………………なり………くん。」
和也「……………!」
「……………………。」
うわー、絶対顔真っ赤だ。
先輩に君付けなんて。
翔先輩のときもしたことないのに。
和也「#NAME1#、ごめん。
やっぱ、離せない。可愛すぎて無理。」
「え~、そんな~!
頑張って呼んだじゃないですか!」
和也「無理なものは無理。
ねえ、#NAME1#?俺のこと好き?」
「………………………………。」
和也「好きでしょ?」
「エスパーなら、心読んでください!」
私は顔をそらした。
だって、自分でもわかるくらい体が熱い。
めっちゃ照れてる/////
それが、熱じゃないことくらい。
和也「エスパーじゃねーけど笑」
そんな無邪気に笑う彼がとても可愛かった。
和也「#NAME1#、大好きだよ。
俺と付き合って。」
私は何も言わず頷いた。
遠回りしたわたし達の恋……………
これが本当の『運命』だったのかもしれない……………