第8章 ~11月~
少し落ち着いてきたみたい。
良かった………。
翔「#NAME1#………………………。」
「なんですか?」
翔「……………………大好き…………。」
「!!ビックリした…………寝言か。」
こういうのは、心臓に悪い。
だって、自分は覚えてないんだよ?
しかも、不意に言うし。
翔「なーに、照れてんの?」
「うわぁ!せ、先輩!
起きてたんですか!?」
翔「寝言であんなこと言うわけ無いでしょ?
あ、真っ赤だよ、顔。」
「もう……………先輩の意地悪。」
翔「ごめん。
でも、言いたくなったから。」
「そんなの、ズルいです。」
翔「だって、今日誕生日じゃん。
服も髪もバッチシ決めてくれたみたいなのにさ。
なんもしてあげてないから、せめてこれだけでもって思って。」
「翔先輩…………。」
翔「だって、#NAME1#の誕生日なのに、なんもしてあげられなくて、それに俺の看病してもらっちゃってるし。
少しは彼氏らしいことさせてよ。」
「………翔先輩は、いつも彼氏ですよ。
私が頼ってばっかりじゃないですか。
こういうときくらいしか…………。」